上海中心大厦:632メートルの垂直都市
三点セットの最後の一本
上海中心大厦は陸家嘴の中心、東は銀城中路、北は陸家嘴環路に接し、2016年に全面稼働した。高さ632メートル、地上127階、地下5階、建築面積約57.8万平方メートル。1999年の金茂大厦、2008年の環球金融中心とともに「三点セット」と呼ばれるスカイラインをつくる。

なぜねじれているのか
2006年の国際公募で、アメリカの設計事務所の螺旋案が選ばれた。着想は中国の「天円地方」と龍の意匠にある。各階は約1度ずつねじれ、最上部までに120度に達する。風洞実験では風荷重を約24パーセント減らせることが示された。外装は大きさの異なる二万枚以上のガラスが龍の鱗のような文様をつくる。

標高546メートルの展望台
118階の展望台は標高546メートルで、上海で最も高い屋内展望層だ。360度のガラス越しに視程は40キロを超え、空中郵便局と願いの木がある。119階は雲の上のカフェ。大人180元、学生と高齢者120元、126階の制振装置スペースは別に80元。

頂上の1000トンの慧眼
126階には1000トンの能動型電磁制振装置が入る。台風と地震に耐えるための装置で、芸術作品として仕立てられ、内部では光の展示が開かれ、巨大な振り子の動きを間近に見られる。最上部の一階分を占めており、他の二棟との違いはここにある。

塔の中の世界記録
館内には毎秒18メートルの世界最速エレベーターがあり、世界で最も高いホテルが84階から110階を占める。52階の書店は上海で最も高い書店で、本、雑貨、コーヒー、展示が同居し、窓際は予約が必要だ。ロビーには画家の彫刻作品も置かれている。

いつ上がるのがよいか
展望台は8:30から22:00、最終入場21:30。地下鉄2号線か14号線「陸家嘴駅」6番出口から徒歩約五分。晴れた日の16時から18時に上がれば、日景、夕景、夜景を一度に取れる。118階のガラスは反射が強いので偏光フィルターを。館内は約24度で、着込みは不要だ。

上海中心の強みは高さと中身の両立にある。546メートルの展望台、126階の制振装置、52階の書店、84階からのホテル。一日で同じ街を違う階から四度見られる。上海で最も高いだけでなく、最も使い込まれた一棟だ。
実用情報
- 営業時間:毎日8:30-22:00(最終入場21:30)。
- 料金:118階は大人180元、学生と高齢者120元。126階の制振装置スペースは別に80元。
- アクセス:地下鉄2号線・14号線「陸家嘴駅」6番出口から徒歩約五分。
- 予約:公式アカウントや旅行サイトでの事前購入が便利。
- ひとこと:晴れた日の16時から18時に上がると日景・夕景・夜景がそろう。ドローンは禁止。